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Interview | 2018.10.110:10

ネットでは見つからない、親子の”本当に欲しい場所”が一冊に。
ハルマリが提案する『こどもと一緒の東京ガイド』。

白石 亜希子
Harumari TOKYO リサーチャー
稲垣 美緒
Harumari TOKYO コンテンツプロデューサー、エディター

東京のおでかけ情報メディア「TOKYO DAY OUT」。その書籍プロジェクト第二弾として、2018年7月に『一年ごとに世界が変わる こどもと一緒の東京ガイド』が出版されました。“東京でこどもと過ごす時間の使い方”にスポットを当てた一冊です。

その制作には、全体のリサーチを担当した白石亜希子さんと、レストラン取材を一任された稲垣美緒さんという、ふたりの女性の貢献がありました。この一冊が完成するまでの想いと、「TOKYO DAY OUT」がリニューアルして生まれた新メディア「Harumari TOKYO」について、彼女たちに話を聞きました。(取材・文 ウルマ ユウカ)

「TOKYO DAY OUT」では、こどもというジャンルに特化した企画はありませんでした。なぜ、こどもにフィーチャーした本を制作するに至ったのでしょうか。

稲垣/ 全国でこどもの数が減るなか、じつは東京ってこどもが増え続けているんです。もちろんこどもに優しいお店もあるんですが、実際におでかけするときに本当に求めている場所が見つけられない親御さんが多いと。そこで私たちは、「TOKYO DAY OUT」というおでかけメディアのバックグラウンドを利用して、こどもと一緒に本当に楽しめるスポットを紹介する本を作ろうということになりました。

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どういった内容なのかを教えてください。

白石/構成が前半と後半で分かれていて、前半ではこどもの年齢別に一緒に出かけられる場所を紹介。0歳と3歳では、生活パターンやおでかけジャンルが変わりますよね。そこで、0歳〜6歳まで、それぞれの年齢ならこんなおでかけを楽しんでみるのはどう? という提案をしているんです。後半は、こどもと一緒に心地よくお食事ができるレストランガイド。ママ友と集まるときに使えるお店や0歳児と一緒に使えるお店など、利用シーンを設定して、本当に使えるお店を紹介しています。

こどもに特化するとなると、こども連れ視点でのリサーチが必要になってきますよね。どのように情報を収集していたのでしょうか。

白石/ 私の場合は、こどもが2歳になったタイミングだったので、0歳~2歳までのページは実体験やママ友からの情報を参考にしました。3歳以上の年代は、先輩ママの実際の声を聞いたり、東京に暮らすママたちにアンケートを取ったり。ママさんたちって、ママ友同士の繋がりだけではなく、それ以外の自分の友だちとのコミュニティも大事にしたいんですよね。だからこどもを連れて行ける上に、こども連れではない友だちとも行ける場所を選ぼうと意識しました。

稲垣/後半のレストランガイドも、こども連れ専門店みたいなところではなく、有名ではないけど、こども連れにも優しいお店を紹介するのが目標でした。こちらもアンケートを元にして、全店実地リサーチ。こども連れに本当に優しいのか、私は姪っ子を連れて全店舗に足を運びました。あまりに連れ回したので、愚図らないようにオモチャで釣ったりして(笑)。本の中で紹介している飲食店は70店舗くらいでしたかね。ボツになったところもあったので、100店舗くらいは行ったと思います。お店をたくさんリサーチしたからこそ、「居心地がよくて長居できる店」や「パパが楽しいお店」など、さまざまな切り口で提案することができました。

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徹底的にリサーチをする、というのはハルマリの特徴と言えますよね。かなり濃い内容に仕上がっていますが、制作する上で苦労したことも多かったのではないでしょうか。

白石/ 一番苦労したのはキャスティングです。この本はビジュアルにもこだわっていて、ガイドブックでありながら、実際の親子の姿を描くルポルタージュでもあるんです。0歳~6歳までの年齢に沿って、実際の年齢に合う親子に出演してもらったんですけど、なかなか該当するモデルさんを見つけられず。特にお宮参りの撮影では、生まれたばかりの赤ちゃんなんてそうそういるわけなく…(笑)。たまたまタイミングが合う方が見つかったのは奇跡でしたね。

稲垣/ 私が苦労したのは、やっぱりお店のセレクトです。実際に足を運んだら、何だか思っていたのと違うということが何度かありました。ただ、ここだ!っていう場所が決まってからは早かったですね。すぐに連絡して許可を取って、撮影して。候補のお店を、掲載確定まで持っていくのに時間がかかりました。

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東京で暮らすリアルな親子の姿と、ネットでは知り得ない情報。それはみなさんの苦労あってこそ表現できたのですね。そうして制作された『こどもと一緒の東京ガイド』。完成したときの感想を教えてください。

白石/ やっぱり嬉しかったです。私は友人に出演してもらったり写真を使わせてもらったりしたので、報告したときにすごく喜んでもらって。保育園に置いてくれたり「これすごく使える本だね」って感想をくれたりして。“この本だけあれば選ばなくていい”という、本当にママにとって使える本になったっていう実感を得られましたね。ダイレクトに反応をもらえたのが嬉しかったです。

稲垣/ やっと本になったか! って感じでした。あと、取り上げたスポットの広報さんから「これいいですよね」と言っていただけたのは嬉しかったですね。広報さんが担当されているスポットのことだけじゃなくて、本全体について感想をくださいました。

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さまざまな情報があふれる時代に、必要最小限の提案をする。本当に欲しい情報を求めていた読者に刺さったと言っていいでしょうね。さて話は変わりまして、10月に「TOKYO DAY OUT」は、「Harumari TOKYO」という新メディアに生まれ変わりました。新たなステップとなる当メディアのコンセプトを教えてください。

白石/ “こころおどる東京時間”です。「TOKYO DAY OUT」で今までやってきた“リアルな使い方”をさらに深めています。仕事のオンタイムから、仕事終わりや休日まで、東京で過ごす時間を知的に楽しむためのタネを、カフェやアートといった特集を組んで発信しています。じつは「こどもと一緒の東京ガイド」も“こどもと一緒に過ごす時間”がテーマだったので、今考えるとリニューアルのひとつのステップと言えるかもしれないですね。

稲垣/ 「TOKYO DAY OUT」は取り上げる場所が主役だったけど、「Harumari TOKYO」ではその場所での時間の使い方が主役なんです。おでかけすることだけが時間の使い方ではないので、動画配信サービスなど、インドアで楽しめることを紹介しているのも特徴です。

まだ始まったばかりの「Harumari TOKYO」。今後の意気込みをお聞かせください。

白石/ 「TOKYO DAY OUT」のときも本のときも、身近な友人が「見てるよ」って言ってくれることが多かったんです。だから今「Harumari TOKYO」を知らない人からも、「あのメディアいいよね」という声が聞こえてくるようになりたいなと思いますね。

稲垣/特集のジャンルの幅を広げていきたいです。せっかくおでかけ以外にも目を向けるようになりましたし、これまでは女性向けでしたが、「Harumari TOKYO」は男性もターゲットなので。あと、暇なときにはこのメディアを見たらいいっていう、読者の“答え”のひとつになりたいですね。

ネットにあふれる情報から、自分に合った情報を取捨選択する。そんなスタイルがスタンダードになっている現代に、こどもを持つ親御さんの視点に立ち、あえて潔く“本当に欲しい場所”だけを提案した『こどもと一緒の東京ガイド』。ネットだけに頼らず自分たちでリサーチをし尽くす、ハルマリという会社だからこそ作れた一冊だと思います。

その系譜を継いだとも言える新メディア「Harumari TOKYO」は、仕事の時間でもなく、食事・家事・睡眠など生活をするための時間でもない、東京での“スキマ時間の過ごし方”を提案しています。本当に必要なことを選び、本当に好きなことを自分で模索しなければならない時代。カフェで思い思いの時間を過ごしたり、家にいる時間をより充実させたり。「Harumari TOKYO」は、あなたが求める東京時間に寄り添うメディアとなることでしょう。


白石 亜希子

広告制作会社勤務ののち、結婚・出産を経てハルマリへ参画。新しいものや面白いもの、キラリと光るものを発見することが好きで、呼吸と同じレベルで、街中チェックやネットサーフィン、人間観察をしているとのこと。常にアンテナを張り情報を取り入れ続けているので、豊富なトレンド知識を持つ。Harumari TOKYO編集部ではその知識を生かし、さまざまなスポットやイベントなどのリサーチを担っている。

稲垣 美緒

カフェの現場や運営をはじめ、企画・プロデュースなどもこなし、カフェにまつわることなら何でもおまかせ。ロンドン留学を経て、その領域を広げるべく現在はカフェやライフスタイルコンテンツの企画と編集にシフト。フィールドワークに基づく嗅覚や直感に自信があり、「答えは行ってみないとわからない」がモットー。Harumari TOKYO編集部では、主にカフェ特集の編集を担当している。